4/6(火)

こんにちは。薄日の射すお昼です・・・お仕事お疲れ様です。お元気ですか?
私は今日も<おこもり>の定休日です。

<橋田壽賀子さん>がお亡くなりなった。享年95歳。
もうドラマ<渡る世間は鬼ばかり>のスペシャルはないのだと思うと寂しいなって・・・つまらないなって思う。
お昼の情報番組で脚本を書く橋田さんが映し出された。全てが手書きの彼女の必需品は<赤鉛筆><シャープペン><消しゴム>だった。
この3品が納められている<筆箱>は「90年も前に母が買ってくれたもの」だと彼女が語る。<筆箱>は年季が入り、テープで補正されていた。
「<元気に書きなさい>と母が言ってくれているよで・・・」と語る。涙が毀れた。幾つになっても<母親>の存在は大きく、死してもなお心の拠りどころとなり、自分の側にいてくれていると信じ、生きていたならきっと私にこう声をかけてくれるはずだと思い出を辿る。私も死ぬまで母を想い続けるのだろう・・・それでいいのだと・・・橋田さんが教えてくれた気がした。

母は<渡おに>が好きだった。私も付き合った。当時まだ<小生意気の小娘>で自分の為に世界は回っていると思っていた私は母にいつも「末っ子ちゃんを見ているとヤコチャンにそっくり!我がままな娘だこと」とチクリとやられていた。悔しかった・・・口も達者だった私は母と言い合う。すると「あ~ 大学になんか行かせるんじゃなかった。あ~言えば こ~言う。減らず口だこと!」とやられる。末っ子の私は「でもさぁ~ そんな私が可愛いんでしょう?」と<あざとい>。
「あなたには、負けちゃう」と母は笑う。母亡き後の<渡おに スペシャル>は「お母様 始まる!見よう!」と欠かさなかった。だから・・・寂しい。

橋田さんはお空の上でお母様に会えている。良いなって思う。母に会いたいけれど・・・私はまだ先でいい。
<見えない力>をまだまだ感じてみたいから。

This entry was posted on 2021年4月6日. Bookmark the permalink.